愛地球博に行く

今後の予定を考えたらどう調整してもこの日しか行けそうになかったので、突然、愛地球博に行く。
同居人もわたしもこういう時に完全に人任せのため、どうやって行くかすら前日まで決めていなかった。「青春18きっぷかなやっぱり」といったものの、ムーンライトながらの指定券なんて間違いなく完売しているだろう。あわてて夜中に夜行バスを調べたら、埼玉ー名古屋線は空いていたので、なんとかそれを往復で確保する。
万博会場は土曜の割には結構すいていて、入口で荷物検査があるため、入るのに時間がかかった以外は、混んでいる場所を避けたのもあって、ほとんどスムーズに見る事が出来た。荷物検査に同居人がなぜか異様に反抗的だったが、禁止とされているペットボトルが入っていても気付かない程度の検査でたいしたことなかった。
メインの長久手会場より、人の少ない瀬戸会場の方が建物が格好いいし、出し物も面白かった。特に一日20回やっている長久手日本館の演劇がその日20回目とはとても思えないようなテンションで涙が出そうになって、こういうのこそプロの仕事だと思ったけど、逆にJR館はほんとしょうもない無意味な出し物で金と時間の無駄、見ている間笑いが止まらなかった。
各国のパビリオンもかなり見たけど、インド人がさすがで、「この仏像100円だよ」と人を集めて「見るだけなら100円」とか、いきなり「ひさしぶり?元気?」と言って、ものを売りつけようとしたりととにかく物を売ろうとしていた。下の階ではサリーを着た女の人がどかっと座って見物人をニヤニヤ見物していたし、なんとなくインド人の雰囲気が分かった。やる気のある国のパビリオンは混んでるけど、やる気のない国のパビリオンは単なるお土産物屋兼休憩所となっていて、その差が激しかった。
パビリオンの中より外の演奏やパフォーマンスをたくさん見た気がする。ペルーのダンスと演奏のパフォーマンスが特に心に残ったのは、なんか演奏の適当さが自分の演奏と似ていたのだ。ペルーの音楽ははじめてきいたけど、近さをなぜか感じた。
万博に重い腰を上げて行きたくなった理由は、じゃみへんがモリゾーとキッコロのポシェットを両方肩からぶらさげて、楽しかった楽しかったと言っていたからだ。あいつは世間で流行ってるからとかそういう理由で斜めにみたり、遠巻きで馬鹿にするような大学生マインドがなくて、祭りを全力で楽しむからそれがすごくいいなーと思って行ってみたくなったのだ。普段、じゃみへんに会うと弟扱いでいじめたり文句ばかり言ってしまうけどそういう意味ではすごく良い影響を受けたと思う。
日焼け止めも塗らずうろうろしたので顔も腕も真っ黒になったけどほんと楽しかった。