ベトナム料理を食べる

同じく何も予定の入っていない日曜日。ホタカさんと彼女のオススメの店、ベトナム料理ミュンという店に行く。ランチ400円。馬鹿みたいに安い。しかもおいしい。その後、彼女の勤める書店に行ったりする。今さらながら「クウネル」に載ってる川上弘美の連載、いい話が多いなーと思って、それ以外読んだ事無かったので文庫で出ているやつもそこで買ってみたりする。しかし、出てくる恋愛相手がおじさんばかりなので、ちょっとぜんぶ読めなかった。以前、大学院の指導教授が訴えられてもぜんぜんおかしくないレベルのえぐいセクハラをいつもしているのを目撃して以来、父親と同じくらいの年齢の人間が恋愛するのはがんばって理解したいけど、なんかとても嫌だ。「クウネル」に載っている短編のなかで好きだったのは、おにいさんと合唱する話と、小学生が女子高生の女の子を好きになる話。文庫になったら買いたい。そういえば、以前、某女子大の日本文学科のレポート採点手伝いのバイトをしていたけど、その時も川上弘美を選んで書いている子はけっこうセンスよかった気がする。
おおまかにいえば近現代の女性の作家の作品でレポートを書け、という課題なんだけど、よしもとばなな江國香織が圧倒的に多くて、川上弘美がほんの少し、それとあとは梨木かほ(漢字わすれてしまった)も少し、松浦理恵子も一応いた気がするけど、まーとにかく彼女たちの選ぶ作家はめちゃくちゃ限られていて、尾崎翠とかいなかったな。金井美恵子ももちろんいない。幸田文も。あーそういえば樋口一葉も皆無だったけど、なんかあのレポート明治はだめとかいうしばりがあったっけかな?それとも誰も読まないだけか。簡単に言えば、奴らはなんだか非常にもてそうな読書をしていた。先生に「富岡多恵子とか、読む子っていないでしょうね。」と言ったらそんなの選んだ子はここ数年いない、っていうか誰も知らないと思う、と言われた。別にわたしも好きではないけどさ。あれは、世の中の「趣味は読書」っていう人達に触れるさいしょのきっかけだった気がする。
選挙に行ってみる。結果をみながら同居人といろいろとはなす。世の中、皆、負けてる方、マイナーな方の組に入るのを怖れて馬鹿になっていやしまいか。とても心配なかんじがする。