ハズレ合宿2日目

ちょうど日の出の時刻に海岸に着く。降りてみたけど、めっちゃくちゃ汚い。虫とゴミだらけで皆の元気がなくなる。朝市でマグロ汁を食べた後、中西さんおすすめの誰もいない砂浜へ向かうがなかなかみつからない。だだっぴろい畑の中を砂浜を探してボブ・マーリーを聴いているとなぜかジャマイカに行ったような気分になった。中西隊長は見つからない焦りからバグって、あちこち走り回ったり、まだ朝の6時台なのに場所を聞くためにじゃみへんに電話したりしていた。
やっとのことで見つかって山道を降りて行くと、なぜか四つ打ちが聞こえる。しかも早い四つ打ち。なんだろうと思って海辺に着くと誰もいない筈のそこはなぜかレイヴ・パーティーの会場となっていた。ガーン。
しんちゃんが温泉みたいに海につかってていたのは面白かったけどとにかく踊っているやつと音楽がうるさい。すぐに帰りたくなったが今度は運転手のヒロが行方不明に。怒りでワナワナしだした中西ちゃんにちょっと焦りつつわたしは、普段から男どもと行動することが多いのであーまた恒例の行方不明か、と思ってそれほど心配しなかった。もう慣れたのだ。
結局、どっか日陰でヒルネしていたらしく、散歩中の犬に踏まれて起きてきたヒロが見つかって、今度はあきるの市のムツゴロウ王国へ。ここはホントにすごかった。動物王国と銘打っているのに犬と馬と猫しかいない。犬が走ってくるたび、犬がフリスビーを取るたび、しんちゃんが「普通でしょ?これ。普通だよね」と何回も憮然としつつ確認してくるのが面白かった。
あれはわたしのようなコアな犬猫好き以外はまったく楽しめない施設だと思う。しんちゃんは帰りの車で「リピーターはいないでしょ。」とまた憮然としつつ言っていた。
朝からまぐろ汁しか食べていないので、山の方でなんか食べよう、という話になりはじめ、失敗だらけのこの旅行、さらに山奥に言ったらヒサンなことになると思ったのでうちで焼肉食べませんか?と提案し、受け入れられたので心底ホッとした。あきるの市からは渋滞もなくあっというまに着き、ビールと焼肉で打ち上げとなる。前日から出発するという気合いの入れようだった割には全員、この時が一番幸せそうだった。ハードな旅だった。