信濃町→六本木

社長に「明日の●●●のパーティには君も行くからそれなりの格好をしてくるように」と言われたので、「そんな服持ってません」と即答した。社長は「きちんとした服の一枚も持ってないようじゃどうのこうの」と口の中でモゴモゴ言っていたが、わたしは、文句を言うなら年収上げてくれ、と思った。が、もちろん口には出さず、持っている限りの一番マシな格好(zuccaの黒のシンプルなワンピースに親がベルギーで買ってきたゴブラン織りのハンドバッグにクロエの靴。きちんとした格好をしたつもりがなんとなくゴスっぽい感じに。なんてこった。)でパーティに臨んだけど社長は「暑いから」とドタキャン。社長の奥さんも「めんどくさい」とドタキャンでなんとわたし一人で行くハメになった。信濃町の結婚式会場で有名な某所に着くと、会場にはおっさんと、おっさん化した女と、オヤジ殺し系の女しかいなくて、人生最大のアウェイ感を感じる。料理を運ぶコンパニオンの女の人の衣装が悦び組みたい(イメージ。もしくは千石イエス)だったのがおかしかった。誰とも話さず名刺交換もせず資料だけもらってまずい水割りウイスキーを飲みながらコレステロール値が高くなりそうな料理をちょっと食べて、夢みたいにきれいな庭を眺めて5時半に直帰。行く前は嫌でしょうがなかったけど思いがけずラッキーだった。またパーティ行きたいな。
スーパーデラックスのcalのイベントまで時間がたくさん空いてしまったのでパーティ服を全部紙袋につっこんで、いつもの服装に戻って六本木まで歩く。道が簡単だったので案外近かった。青山ブックセンターで遅ればせながらカズオイシグロの本を買う。読むのが楽しみ。いい本を店がきちんと選んで、考えて並べてるおしゃれな本屋さんは、たまに行くとワクワクするなあ。暑かったけど夕方は風も吹いて、散歩日和だった。
テストトーンは相変わらずとてもおもしろかったけど、calの新バンドが特に気に入ったかも。なんかものすごく、意味のない音楽(いい意味で)という感じ。また見たい。しかし、スーパーデラックスのピアノは残念ながら音がよくないと思う。パーティとは打って変わっていろいろな人とたくさん話してとても楽しい時間を過ごす。

わたしを離さないで

わたしを離さないで