Sさんの接客

同居人、めずらしく残業で夕食いらないとのことなので、したくも面倒だしはやく寝たいので一人でビールとラーメンで夕食にしよう、と考え、駅から降りてコンビニに寄る。ここの遅番にはSさんという店員がいて、年の項は30後半、年齢とやるき度から店長だとばかり思っていたが実は違う。この人はものすごい明るい接客で、一見、上手い接客のように思えるがこの人にレジを打たれるとなんだかざわざわとした不安感でいっぱいになることを以前から不思議に思っていたがやはりいくつか理由がある。まず、声が大きすぎるし、必要ないものをそれぞれ別の袋に入れてしまったりしてなんか過剰サービスだし、何より嫌なのはレジを打ちながら商品名を小声で歌っているのだ。自分の買ったものを声に出して読まれて嬉しいというひとはなかなかいない。この日もケースにあるポテトやコロッケを見ていたら「こちらへどーぞー」と大声でSさんが呼んでいる。まだ迷っていたので無視していると、またもや大声で「こちらへどーぞー」と言っている。同じくケースのポテトを見て迷っていた中学生が気を使って、選ぶのをやめて彼のレジへと行った。中学生に気を使わせてどーする。(わたしもか)でもこういう人に必要以上にイライラするのは自分もどんくさいからコンプレックスを刺激するのだなと思い、修行が足りないと帰ってすこしだけ反省するのだった。またいらつくだろうけど。