給料日飲み

夜、もりたさんと待ち合わせ、中野の「カルマ」へ。高山なおみファンとしては一度行ってみたかった店なので。イメージしてたよりずっとこぎれいな店。2800円のコースと1000円のおつまみつきビールセットを頼む。卵にスイートチリソースがかかったサラダ、おつまみ盛り合わせ(ピーマンとモヤシのナムルなど)、豆腐と野菜のサラダ、チベット餃子モモ、タイ風オムレツ、キャベツとラムのカレー。テーブルに乗り切れないほどの食べ物がやってきた。豆腐と野菜のサラダが特においしい。大根がみずみずしく、にんにく醤油のタレとよく合って、他人の作った料理はうまいねーと毎日ごはんを作ってる二人としては感激する。高山なおみの昔働いていた店にちなんで、スイセイ(高山なおみの旦那さん)の口真似を二人で無意味に繰り返す。「俺はみいと結婚してよかったのう」とスイセイは言ってたけど、だれだってみいと結婚したいよ。いくつになってもきれいだし、かわいいし、働き者だし、あんなおいしい料理毎日食べさせてくれるし。
その後まぶち君もやってきたが、そのかっこうは中央線最貧窟の住人そのもの、という感じで、日に焼けた顔に肩の破れたポロシャツ、ボロボロの靴で肉体労働、ベローチェ、ポスティング、ゴールデン街のバーテンを掛け持ちしているらしい。今どこに住んでいるの?と聞いたら「大和町」と言う。やっぱり…大和町は知るひとぞ知る安アパートだらけの場所なのだ。家賃は3万円。インテリ労働者そのもので、一人だけふた昔前のオーラをかもし出してた。そんなまぶち君はいろいろな名言を吐きまくっていたので最も心に残ったものを書き留めておく。「女は皆、さみしがりやで食い意地が張っている。」ゴールデン街で何を学んでいるのか?
その後、りゅうさんも合流。もりたさんとりゅうさんは大変仲のよい二人で、わりとわたしは二人セットで会うのが好きなのだ。普段、やさしそうに見えるが大変気むずかしく厳しい感じの彼女が少し油断している感じがとても好きだ。まぶちくんおすすめの高円寺のペルシャ料理ボルボルにてワインを飲む。ここは本当においしいし、馬鹿みたいに安いのでおすすめだ。まぶちくんはそんなにバイトをして金をため、何をするのかと皆で聞いたらシベリア鉄道に乗ってロシアに行きたいらしい。そんなに飲んでもいないのにめずらしく足元がちょっとフラフラしながら終電でうちに帰ると、同居人がコンビニ弁当を食べていた。

日々ごはん 3
高山 なおみ
中央出版株式会社アノニマ・スタジオ (2005.2)
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