UAを見た

サントリーホールで「うたううあ」と題されたUAの童謡コンサートを見に行く。面白いコンサートで、子供並みに大人しく集中して聴いていられる時間が短いわたしとしてはさくっと終わって時間的にもかなり満足だったのだが、今から漫想3のコンセプトをデザイナーの方々に向けてメールで送らなければならない。別に強制ではないんだけど、自分でそう決めたので。
漫想創刊号、2号はよくも悪くも卒業アルバムのような部分があって、友達とか、バンドを一緒にやっていた人達との場所をそのまま雑誌にしたいという気持ちがあって、漫想を読めば十年後でも二十年後でもその時自分がいた所を思い出すようなそんな雑誌になったと思うのだけど、3号はちょっと違って、今はそんなに友達というキーワードは大事ではなくなっている気がする。別に友達が大事じゃなくなったとかそういう話ではないんだけど、それは漫想をきっかけに知り合ったプロで仕事をしている人や、もともと憧れたり気になっていた人と出会って、その人達と漫想のことでも絡むようになったこととかも多分きっかけで、前よりもっと純粋に自分が読みたいと思えるような、いい雑誌を作りたい、という気持ちが強くなったのだと思う。自由とか自主制作という言葉に甘えたりせずにやるならば、友達として好きでも原稿は頼まないひともいるだろうし、逆もまたありだと思うのだ。それは普通あたりまえといえばあたりまえなんだけど、今までの漫想とはやはり少しちがってくるのではないかと思っていてそれはコンセプトとは言えないかもしれないけどまあそういうようなことをメールで書いて人に送らなければならないのだ。
と考えつつ漫想創刊号の付録CDをひさびさに聴いたら「ハズレッシブ」の曲の前に入っている3人の声が若若しくて、すごい無邪気で、創刊号の時から時間がしっかりと経っていることを実感させられて、なんだか悲しいような複雑な気持ちになって、その後に入っている「リバース」という曲は、彼らが出番がなかなか来ないオールナイトのイベントをばっくれて公園で作った曲らしいのだけど、すごく良い曲で普通に泣けるのだった。