ツタヤでCDを借りる

開店時、さんざん文句を言っていながら高田馬場のツタヤでCDやビデオを借りるのが週1の恒例化してしまっている。そのせいか、学生時代から愛用していた、小さいけど品揃えがよいレンタルビデオ屋「名画座」は閉店してしまったのだった。だんだんチェーン店ばっかりになっていく高田馬場。悲しいなあ。
ステフ・ポケッツのCD借りる。いつの間にか同居人もわたしも黒人の音楽ばかり借りるようになったのが謎だ。

そういえば芥川賞の受賞作が「フリーター文学」と書いてあったので興味を持ってわざわざ買って読んだけど、おもしろくもつまらなくもなかった。ちょっと前に、長島侑の「泣かない女はいない」が面白いと本好きの人数人から聞いて図書館で借りて読んだけど、おもしろくもつまらなくもなかったのを思い出した。この手の小説って、今の若者の現実みたいなのをうまくひろっているようにみえるのだろうか。でも、こんな羊みたいに感情の薄い、おとなしい人ってほんとにいるのか。地味な話すぎて現実味をまったく感じないのだけど。どんな人がこういう小説を読んでおもしろいと思うのか謎だ。
それにくらべて選考委員の寸評のこゆさ、ギラギラっぷりはそうとうに面白かった。山田詠美の文学を信じてやまない無邪気な様子とか、石原慎太郎のズレっぷりも笑ってしまったけれども一番面白かったのは高樹のぶ子で、「『なんだか和んじゃって、そんな気をなくしちゃったんだよな』などという会話を読むと、思わず、同棲しておいて和んじゃってどうするのだ!と怒鳴りたくなる」と書いてあるのには驚いた。ギラギラしてるなあ。