母と会う

こないだ正月に帰った時に母からもらった洗剤(近所のおばさんから付き合いで買ったらしいねずみ講の洗剤)、重かったし面倒なのでわざと忘れて帰ったのだが、とりに来いとの電話が何度かあったので所沢へ。
金井美恵子の目白3部作に出てくる母親たちは、親と離れて暮らすようになってから読むと、あまりに自分の母親とそっくりなので笑ってしまった。特に電話の仕方。
・名前を名乗らず突然、「あたし」もしくは「あんた」と始まる(家電)
・朝から電話がかかってきて、眠くて仕方なくて出る気が起きず、10時くらいになってようやく出ると「休みの日だからってずいぶん遅くまで寝てるのねえ」と言う。
・突然怒って電話が切れ、そのままにしていると「何でかけ直してこないの!」と怒りの電話がかかってくる。
そういうわけで、正直に言えばちょっとうんざりもしたのですが、西武デパートでたくさん夕食のおかずを買ってもらったので文句はこれ以上は書きません。

映画の撮影(エキストラ)からかえって来た同居人と、母に買ってもらった食材でかなりひさびさに家で晩ご飯。すき焼き用牛肉を買ってもらったのですき焼き。それから、買ってもらったイナダを刺身にしたら非常においしかった。すき焼きは、小津安二郎がやっていたという、途中でカレー粉を入れるというのをはじめて試してみたがなかなかおいしかった。だけど、霜降り牛肉というのをひさびさに食べたけど脂っこくてちょっと疲れた。年のせいなのか。しばらく肉は食べたくないという気分。