ロサンゼルス

離陸におびえ(雲の上を飛んだなんて今でも信じられない。あれが一番驚いた)、機内食のまずいまずいスポンジケーキを食べたり、せっかく枕をふくらましたけど気に入らずたけださんに無理矢理押し付けたりしていたらあっという間にロサンゼルスへ。飛行機は音がうるさすぎてせっかくCDいっぱい持って来たのに全然聴けず。同様の理由で本も読めず。なんてこった!
LAX(ロサンゼルス国際空港)に着いたら蒸し暑いのなんの。上着を脱いで、タクシーでホリデイインまで向かう。着いたらフロントの人に「そのような名前での宿泊はないので確認できるまで待って欲しい」と言われる。荷物を預けてピザを食べに行く。
・マンゴーの乗ったピザ
サルサ風スープ
・甘いクルミの乗ったサラダ
・甘くないレモネード。おいしい。
ブラブラとメイシーズに行く。ここはほとんど西友であった。「西友だよ。」「西友がマネしてるんだよ」などと言いながら外に出る。
ホテルに戻ったが予約は確認できず。同居人、退屈してどっかに行く。
その間に、突然白髪がモジャモジャの外人が現れて、「ホテルがとれてないならまずはうちに来いよ」と話しかけてくる。200%あやしいので無視しようと決めるがよく見るとバンド名、メンバー全員の名前の書かれたメモを持っている。そんなに準備万端な詐欺はいない。あだちくんによると狩生さんとここで約束していたとのこと。狩生さんが来るまでとりあえず待つ。(でも信用はしない)
戻ってくる前に思い出したけど、この人はマイスペースでやりとりしてロスのライブを企画しようとしてくれていたLeeさんであった。ロスではちょうど月曜日がライブハウスの定休日のため、ライブは実現しなかったので代わりにロスを案内してくれることになっていたらしい。出発前わたしたちはバタバタしてしまって、時間などちゃんと約束できなかったからわたしたちらしき人物が来るまでホテルでずっと待っていたのだ。なんて優しいんだ!ホテルの予約の件についても解決してくれる。
ようやく部屋に着いて、Leeのうちへ。それから観光へ。
からしばらく歩くとメキシコ人街にたどり着く。埃っぽくて、道ばたでホットドックや果物を売っていて、建物は全部古くて、スペイン語しか聞こえない。通りをずっと歩くと市場みたいな所に。野菜が山のように積もっていて、肉は大きな塊でぶらさがっている。貴金属の店がその隣にあったりする。本で見たアルゼンチンの市場みたい。ここでタコスが食べてみたくなったが、6時で市場は閉店するとのこと。店じまいしているところが多かった。
ミルナーホテルでたけださんと待ち合わせて、Leeの奥さんJolee(二人は一緒に音楽をやっている)も加わって地下鉄に乗る。大理石が敷き詰められた大きな駅へ。今度はうってかわってものすごくきれいな観光客用のメキシコ街に行く。ディズニーランドみたい。
メキシコ料理店にて。
コロナビール
マルガリータ(シャーベット状でおいしい)
・チキンブリトーサワークリームが乗ったサラダ、ピラフ添え。ものすごい量)
ワカモレ
Leeはロスで音楽プロデューサーの仕事をしている。X JAPANのHideも一緒に仕事をしたことがある、とかいろいろ聞いたけど、わたしにとっては遠い世界でなんだかピンとこない。でも、LeeとJoleeはすごく仲がよくて、音楽が好きで、そういうのを見てると自分とものすごく近い人間のように感じる。Leeは、チベットダライラマに会って、「お前は悪い人間だ。これからいい人間になれ」と言われてそれから良い人間になったらしい。主義主張として気合いの入ったやさしい人だ。
「今までは奥さんが一番、音楽が二番だったけど、今は奥さんと音楽をやってるから1番と2番が一緒になった」
ともLeeは言っていた。すげーな。日本人はここまでいけしゃあしゃあと言えないもんね。
まだまだ二人と別れがたくて、遊び足りなくてリトル東京に歩いて行く。日本人がいる所だから安全なのかと思ったらここが一番治安がわるそうに思った。(サンフランシスコからオースティン入りしたマディーの杉田くんも同じようなことを言っていた)日系人の老人のカラオケを聴きながらビールを飲む。日本じゃあ絶対行かないようなただの「スナック」。それからまた歩いてホテルへ。ロスのダウンタウンは「夜絶対歩くな」とどこのガイドブックにも書かれているのだけどLeeとJoleeと歩いている限りは全然怖くない。二人はゆっくり喋ってくれるので英語でいろいろと話す。自分の英語が通じるようになった錯覚を感じる。
帰ったらもう2時。よく考えると昨日から寝ずに一日遊んでいたことになる。東京にいる時じゃ考えられないな。あっという間に寝る。