演奏中の心理状態

急に思い出したので書きます。
お正月に「のだめカンタービレ」のドラマをはじめて見たのですが、思ったよりも原作通りで特にのだめの役の人がのだめみたいで結構、おもしろいなと思ったのですが、最後、コンサートの場面で千秋の役の人が指揮棒を振りながら、ああだ、こうだ、とこれまでを振り返ったりとか、のだめとどうだとか、演奏と関係ないことばっかり考えていて、もっと演奏に集中してくれ、ととんでもない違和感を感じたのでした。それで、あの漫画を読み返してみると、とにかく皆、演奏中に演奏とは全然関係ない余計なことばっかり考えているということに気付いたのです。最新刊では清良がコンクールの最終予選で、「今まで彼氏とも会えないでがんばってきたから、これが終わったら日本に帰る」とか考えながらバイオリンを演奏していて、そんなこと考えているから3位だったんじゃないの?と意地悪にも思ってしまいました。作者の人は確かバンドをやってたと思うのですが、演奏中、こんな風に考え事ばかりしてるんでしょうか?ちなみにわたしは基本的には演奏中はあまり何にも考えてません。映像とかも特に浮かびません。他の人の音を聞くのに忙しくて、もう全然余裕が無くて、邪念どころではないからです。でも、時々「あー今日お客さん少ないな。主催者の人大丈夫かな」とか、「あいつ来るって言ったのに客席にいないじゃないか」とか、「あ、今ドア開けてお客さんが出て行った」とか考えながら演奏している時もあり、そういう時のライブはたいていボロボロです。