MTVの感想

1ヵ月のうち1時間くらいしかテレビを見ないわたしにとって、昨日は大変勉強になった一日でした。昨日分かったこと。
・テレビは魔物である。
・テレビに出てる奴も魔物である。
・岩永君が一番大人だ。
昨日の模様がDAXで生中継されてたなんてゾゾゾーッていう感じですが、ライブはまあまあ良い感じでできたとおもいます。

我々のベーシスト、粟生こずえさんはわたしの周りではたぶんダントツで一番本を読んでいるうえ(どんなジャンルも詳しい)、その人に合ったおすすめの本を教えてくれるのです。そんな粟生さんがわたしにすすめてくれた浮谷東次朗の「俺様の宝石さ」という本、早速買って読んでみた時にはそれほどにはピンとこなかったのですが、先日古本屋で「オートバイと初恋と」というその前編ともいうべき本を見つけて読んでみたら、「俺様の宝石さ」のよさがあらためて分かったのでした。「オートバイと初恋と」では、女の子にふられた、とか、ボンボンであることにコンプレックスを感じる、とか、ウジウジと悩み多き高校時代を送っていた東次朗が「俺様の宝石さ」ではいきなり単身、アメリカに行ったのか、と思うと、アメリカでのテンションの高さとか、家族への手紙の調子とか(いちいち何でもお母さんに手紙で報告する奴なのです。)、とても合点がいくのです。あまりにも男の子のよさが全開の日記で、こんなに天使みたいでエキセントリックな奴はいかにも早く死んでしまいそうだなあ(帰国後レーサーになって鮮烈なデビューを飾ってすぐ、事故で亡くなっています)、という予感もありつつという感じで、たしかに良い本なのです。わたしもおすすめです。ちなみに、その時同席していたわたしの友人には粟生さんは「シュガシュガルーン」を強烈に薦めていました。
「オートバイと初恋と」の中で一番好きな部分は、東次朗が女の子を好きになるとすぐに、自分の本「がむしゃら1500キロ」を渡すところです(そして、読んでくれたかどうかすごく気にしてる)。わたしも、仲良くなりたい人にはすぐCDあげてしまうのでその気持ちわかるなあ。

俺様の宝石さ―わがアメリカ横断紀行 (ちくま文庫)

俺様の宝石さ―わがアメリカ横断紀行 (ちくま文庫)

オートバイと初恋と―わが青春の遺産 (ちくま文庫)

オートバイと初恋と―わが青春の遺産 (ちくま文庫)