さよなら群青

マンガってふだんあんまり読まないんですが、さそうあきらの漫画は昔から大好きだったので、「さよなら群青」の連載が漫画雑誌から「ほぼ日」にお引っ越しするって聞いてぶったまげました。だって、「ほぼ日」って確か、執筆してもノーギャラだったんじゃなかったかなあ。もしかしたら今は違うのかもしれないけれども、もし、今もノーギャラなんだとしたら、漫画雑誌に(原稿料をもらって)載せるよりも、無料で「ほぼ日」に連載して宣伝して、単行本を売る方がメリットがある、と「ほぼ日」もさそうあきらも、漫画雑誌の人も判断したってことだよね?
それって、今までの、漫画雑誌に漫画が掲載されるようになるためには、まず新人賞に応募して、プロになって、掲載されたら今度は読者の人気投票によって順位が決まって、人気があると単行本になって、人気がないと打ち切られる、っていう漫画のビジネスモデルそのものが根本から崩れていくような出来事だと思うし、そうすると、漫画雑誌って必要なのか?という話にもなってくると思うし。雑誌とか新聞とか、どうなってしまうんだろう。コンテンツを作る仕事っていうのはなくならないと思うけど、その売り方は音楽でも漫画でもここ数年でものすごく変化しているし、今後変化していくのだろうな、ということを、末端にいるようなわたしでも強く感じます。とはいえ、個人的にはモノが好きなので、「CDを作る」ということにはまだ魅力を感じているけれども。着メロで売れるような音楽じゃないからなあ。とにかく、糸井重里って商才があるよなあと感心しつつ連載を楽しみにするくらいしか今のところできることはないかなー。「さよなら群青」はおもしろいし。

さよなら群青 1 (BUNCH COMICS)

さよなら群青 1 (BUNCH COMICS)