不思議なライブだった

恵比寿リキッドルーム菊地成孔とPEPE TORMENT AZUCARARのライブを見に行く。8時開演だったがよくわからずとても急いだので6時ごろ恵比寿に着く。恵比寿に来るのはクリスマスにtrees are so specialでライブをした時以来。全然知らない街なのでご飯食べる所が分からずうろうろする。結局、つけめんを食べる。
リキッドルームは以前の小汚い場所から一新し、なんかわかんないけどおしゃれっぽい小屋だった。しかし、理不尽なあの階段は規模は小さくなったものの相変わらずあった。階段を昇って下りて、会場に入ると椅子があるせいかけっこう狭い。前の方に座る。
ブランドン・ロスのバンドは皆外見がかっこよくて途中、インプロコーナーでちょっと寝てしまったけど、歌のある曲はとても良かった。
菊地成孔のライブが近づいてくるとだんだん人が増え、マスコミっぽいうさんくさい感じの人もちらほらやってきた。前にはテレビカメラで、やっぱり人気あるなー。しかし、新しいリキッドルームの「ムーディーな大人の夜」みたいなイメージを馬鹿にするかのような、地獄みたいな音楽が待っていた。変な英語の歌に、不穏なバイオリン、突然始まるものすごいサックスと、ムーディーな音楽の型を守りながらどうしてこんな音楽が作れるのか。気が狂う一歩前の人の悪夢みたいな音楽。かっこいいけど、すんげー後味悪い。アコーディオンの人だけ普通に清涼感があったのも不思議だった。めずらしいもの見たなーと思い、満足して帰ったけど、一緒に見た同居人もわたしも見事に夜、悪夢を見たのでやっぱりすごいと思った。

東京大学のアルバート・アイラー
菊地 成孔 / 大谷 能生
メディア総合研究所 (2005.5)
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