パラシュート

アダムさんが店をはじめたらしいと聞いて、夜、中目黒まで電車に乗って行く。地下鉄に乗って行ったのだが目黒との区別が分からず、間違えてしまった。アダムさんの店「パラシュート」は大雑把に言えばビートルズのかかっている古本屋で、見た事のないかっこいい装丁の本がいっぱいある店でかなりおすすめだが、場所は内緒らしいので詳しくはここに書けない。弦人君が店員として、接客をしていたが、彼はかなり店員という職業が向いているんじゃないかと思った。弦人君に「早く漫想の原稿書いてね」と言ったらなんかビクっとしていておかしいなと思っていたら、実はその日の朝、彼はメールでわたしに原稿を送っていてくれたのだった。編集者として失格だ。本当にごめんと後で心から思った。原稿はかなりの力作でしかも面白かったのだ。こういう無神経さがこれまで何人のナイーブな男の子たちを傷つけた事か。
いろいろ欲しいものはあったけど、中原淳一の「名作絵物語」を500円で買う。「パラシュート」はいい品を扱っているのみならず、安いということと、漫想2号の取り扱いも今後始まる予定である、ということを追記しておく。

中原淳一きもの読本
中原 淳一 / 中原 蒼二 / 中原 利加子
平凡社 (2005.3)
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