分かったような口をきく人

夜、今さらながら華氏911を見る。死体がいっぱい出て来てそれも単純にショックだったけどそうじゃない部分でのショックも大きかった。ちょっと上手く書けない。あの映画に対して、でもあれはマイケルムーアが恣意的に編集してるんじゃん、事実と違うよ、とか屁理屈をこねたやつがいっぱいいたらしいけど、そういう人はあんまり関わりたく無いな。そりゃあ恣意的に編集してるだろうよ。作品だから。それよりも、あの明確な主張を持ってるとしか言い様のない死体の顔を見て、ふつうに「事実と違うよ」とか言えちゃうのはちょっと狂ってるとわたしは思う。
東良美季さんのブログの中に、池田晶子(名前違うかも。忘れた。でも本立ち読みしたことある。)という人が、奥山貴宏さんの本に対してこころないことを書いたことが紹介されていて、人づての人づてで辿り着いてちらっとだけ読んだくせにそうとう気分がわるくなって、そいつの書いたフレーズは思い出すたびに怒りと気分の悪さがまぜこぜになったような気持ちになるので、ダイエットにはてきめんなんだけど、何か、死とか、了解不可能なものに対してのスタンスの取り方って、人間性があらわれるよ。そういう時にわかったような口をきいて、へんに斜めに構えて頭がいいぶるような頭の悪い人間になりたくない。奥山さんの闘病記を読んで、御立派な批判を書いていらっしゃる池田晶子さんはさぞや御立派な死に方を誰にも知られずにするのだろう。