小岩でライブ

落ち込んでめずらしくいろいろな人からたくさんメールがきた(といっても一週間で6人くらい)のに返事も書かずに仕事から帰ったら寝てしまう日々だった。いまだに返事を書いていない人すみません。今から書きます。DMBQのドラムの人が亡くなったという話を知って、ネットでいろいろ仕事中見ていたら、泣いてしまった。ツアーの車はホント気を付けないといけないと思った。知り合いでもツアー中の事故で大怪我をした人がいるし、俺こんの京都大阪ツアーの時もじゃみへんに普通じゃ無理、っていうくらいのかなりのハードスケジュールで車の運転をさせてしまった。今更ながら申し訳なく思った。皆無事に、元気で帰ってこれたけどそれはじゃみへんのおかげでもあるし単に幸運だったからというのもあると思う。今後ツアーがある時にも気をつけてどうにかならない部分もあるけどとにかく気をつけたい。
この日は小岩エムセブンでライブ。小岩に行くのははじめて。錦糸町を電車が出て、川を渡ったあたりから、「これは旅行だ」と思って、ワクワクしてきた。まるで別世界だったのだ。ネオンがチカチカして、人はケンカをしている。小さな頃住んでいた所にそっくりだ。小さな頃住んでた町と同じで、下町って言っても、下町のはずれだからなんか田舎っぽい。駅前にイトーヨーカド−の大きいやつがあって、商店街がある町だ。リハが終わったら、商店街に遊びに行く。洋服屋と焼き鳥屋がとにかく多い。洋服屋でことし初の秋冬ものの服、「絹100%」というウソの表示がしてある980円のピンク色の中綿入りのコートを買う。着るとゆきんこみたいになる。とてもよく似合う、と皆に言われる。この洋服屋は他の服も380円とか驚きの安さで、ものすごくかわいいので、興奮状態となり、「ここは宝の山だよ」とか、「近所だったら毎日行っちゃうよ。」とか大声で言っていたら他のおばちゃんの客にいろいろと話し掛けられる。
それから無人弁当屋に行く。無人販売と思いきや店の奥からかわいい男の子が出て来て、絵を描きはじめる。一瞬で友達になり、猫を見せてもらいに店の裏のかなり細い通りまで一緒に行くが、猫はいなかった。そこでミートソーススパゲティ250円を、同じく店の奥からでてきた腰の曲がったその子のおばあちゃんから買う。「また来てねー」と男の子に言われてせつない気持ちになる。
小岩エムセブンはとてもよい所だった。ふだんライブを見に行かない人でもライブハウスといって思い付くものがすべてある。汚い楽屋、たくさん貼られたポスター、卑猥な落書き、そして受け付けの人は来る客来る客皆友達、という素晴らしい場所だ。「なんかここ落ち着くな−」と楽屋で言ったらあだちくんはギョッとしていたけど。皮肉じゃ無くてほんとに落ち着く場所だった。そして小岩は大好きだ。ライブもまあまあよくできた。
この日は去年までベースだった遠藤さんにひさびさに会えたのがとにかく嬉しかった。遠藤さんは全然変わっていなくて、昔リハが終わってライブがはじまるまでよく話していたときと全く同じようにたくさん話をした。前一緒にバンドをやっていた時はいつでも会えるからいつでも話せる、と思っていたけど、今はなかなか話せないのはとても淋しいことだ。