松尾君が来る

同居人の高校時代の友達、松尾君がカナダから帰ってきてうちにやってくる。彼は昔漫想も買ってくれたのだ。ひさびさの日本だから日本料理がいいだろう、ということで、魚介類と野菜の鍋(鰯のつみれ、エビのつみれ、エビ、タラ、ホタテ、白菜、豆苗、キノコ)と白菜のサラダと冷奴などでもてなす。松尾君はキリスト教の研究をしている大学院生だ。昔わたしが在籍していた大学院にいた人達とかなり似た雰囲気を持っていてかなり懐かしさを感じる。大学院にはすげー嫌な奴もたくさんいたけどこういう真面目に研究している良い人もいたなーということを思い出した。でもわたしはガキだったのですげー嫌な奴とばかり当たってバトルしまくった挙げ句、大変後味悪くあの場を去ったのだ。ちょっともったいなかったけど仕方ない。松尾君はカナダという国にかなりゲンナリしている様子で、それが面白かった。とにかく食べ物がまずいらしく、パンにエムアンドエムのチョコが入っているとか、驚くべき発言の数々だった。

夜練る前に「AV女優2」を読んで気分が暗くなる。この本は良くも悪くも女の子とインタビューをしたそのままの雰囲気が出てる本だ。上手くインタビューできなかったときはそのままその気まずい雰囲気が載っているし、精神的にヤバい感じの女の子のインタビューは読んでるとその女の子のバッドな部分をそのまま吸い込んだ気がしてつらくなる。でも、面白い女の子だとこっちも嬉しい気分になる。そういう本だ。「アダルトビデオジェネレーション」とはあらゆる意味でかなり違う本だと思う。で、今日読んだ部分に出てきた女の子はかなり心がピンチ状態で、他人ごとながらかなり心配になり暗い気分になった。でも、最近思うが20代の女の人は、AV女優みたいな特殊な職業(だと多分思うけど)の人に限らず皆、結構何か中毒っぽいというか何かに依存していて心がピンチな感じの人が多いんじゃないかな。自分はどうかときかれると困るけど。普通に会社員やってる人とかでも、買い物とか、恋人とか、仕事とか、とにかく何かに依存していて不安定な人が多い気がする。それでお金がちょっとでもなくなるとすごーく不安になったり、淋しいからあんまり好きでもない人と付き合ったり、で、もめたり、そういう人が多いなーと思う。難しい年頃だよ。だから友達付き合いもなかなか難しい。