一日中電車に乗る

三ノ宮の駅に着いたら雪が降っていた。メチャクチャ寒い。しかもここはターミナルらしく人が山程歩いてくる。せっかく神戸まで来たのでちょっとブラブラしてから行こうかと言っていたが予定変更ですぐに電車に乗る。通勤と逆の方向らしくて電車はすいていたのですぐに座れてまた眠ってしまう。岡山の駅で次の電車に乗る。新山口行きと書いてあるその電車に乗った時には2時間くらい乗るのかなあと思っていたが、それは西日本のことを何も知らないゆえの誤解でけっきょくその電車に5時間くらい乗っていて夕方になってしまった。「日々ごはん」1巻は、料理家になる前の高山なおみの日記、という感じでまだ高山なおみが若くて、プロっぽく無くて、とても面白かったのだけど、いちばん期待していた「楡家の人びと」が思ったより面白くなくて、もうヒマになる。「一病息災」は読んでると病気の話ばかりでものすごく眠くなる。広島をあっという間に通り過ぎて、山口に入る。18きっぷで福岡まで行く時に、邪魔なくらい長いのが静岡と山口で、いつまでたっても山口だ。海も最初はワクワクしたけど、段々「また海かよ」という気分になる。小さな建物と山と海ばかりで、乗ってくる若い女の子はイトーヨーカド−で買ったような、そして多分間違いなくイトーヨーカド−かサティでほんとうに買ったのであろう今年の流行りが強調されすぎてなんだかヘンテコな服を着ている。新山口の駅ビルのとっても広いのに客がわたしたちしかいない食堂でわたしはチャンポン、同居人はフグ定食を食べる。上手いこと快速電車にばかり乗れたので、8時頃には博多駅に着く。おいしいしゃぶしゃぶを御馳走になって、もう話せないくらい眠くなってまた寝る。寝てばかりの一日だった。