ジップロックに古本

今日、漫想の表紙が手元に届いたんですけど、本当、予想以上の出来で嬉しいです。扉とかもめちゃくちゃかわいいですよ!あーたのしみだ。意外とというか予想通りというか、わたしは結構お金に執着のあるタイプであることを自分で認めざるを得ないのですが、漫想の原稿をせっせと集めている時というのは、「あーこれから何十万も自腹きっちゃうよ。せっかくお昼毎日150円とか、夕食の材料も値引きシールのものばかり買ったりして、服だって買わずに節約してるのにそのお金が一瞬でパーだ。ちょっと悲しいなあ。」という気持ちをほんの少し抱えながら漫想を作ってるのですが、素材がデザインされてあがってくる段階になるともう段々ハイになって「わーい貯金全部使っちゃえ!」という気分になりますね。毎回。今はその状態です。貯金は今回もなくなるでしょう。

ところで、今回のクウネルでは、「冬のカゴ」という特集をやっていて、わたしはカゴ大好きでもちろん冬だって夏だってカゴを持つので興味を持って読んだのだけど、そこに、某おしゃれ古本屋の店主(男)がダッフルコートにカゴを持って登場していたのです。で、まあ男がカゴ持ってたって別にどってことないなと思ったんだけど、それより驚いたのはカゴの中身で、なんと古本2冊がジップロックみたいなビニール袋に一冊ずつ厳重に梱包されて入っていたからホントびっくりだった。これから本を片手に散歩に行きます、みたいな感じで出かける時にどうしてジップロックに本を入れるかね。古本屋だから(しかも不当に高い値で売り付けるおしゃれ古本屋)本が大事なのは分かるけど、わざわざジップロックに入れることはないだろう。冷凍するんじゃないんだから。しかも、その本だって、小島信夫の「アメリカン・スクール」の文庫本と前田夕暮の歌集だ。前田夕暮の方は知らないけど、「アメリカン・スクール」はまず文庫だしわたしだって持ってるからそんなに貴重な本なわけない。古本にかぎらず本はわたしは友だちより友だちだと思ってるからガサッとコートのポケットや鞄に入れて、汚れたら汚れたでいいし、電話番号書いたっていいと思ってるから、そんな大事に扱わなくちゃいけない本はいらない。ものすごい違和感、というか怒りすら感じたのでここに忘れぬよう書いておきます。

そんなどうでもいいことで怒っていたらちょうど高田馬場で古本市がやっていたので、村松友視ヤスケンの海」と吉田知子の短編集を購入。両方合わせて700円くらい。おとといまで同じ場所で「婦人服スーパーバザール」をやっていて、2000円で水玉模様の黒いワンピースを買った。悲しいことに、最近ビッグボックスの下でしかものを買って無い。