武満徹展、もりたさんとの会合

昼、同居人と武満徹展を見に行く。パウル・クレーの絵で好きな絵があった。ずっと見る。展示されていたピアノを監視員が居眠りをしている隙に触る。古くていいもの特有の感触にうっとりする。音を出そうとしたら監視員が起きた。残念。「砂の女」を上映していたので途中から見る。

夜はもりたさんとの月イチ会合。今回はゲストに中西さんを呼んでみる。高田馬場カンボジア」にて。二人で飲むとあっという間に新橋のオヤジになるのでフレッシュなゲストを呼んでみる。こう書くと倦怠期のカップルのようだが、全然そんなことはない。でも、長く友人関係を続けるために、関係を煮詰まらせない努力はたぶんどんな人とでも必要だ。
恋愛でも友人関係でも長くつきあってきて、その人の良い面だけじゃなくて悪い面やしょぼい面も見えてきて、そのせいでどっちかが、あるいはお互いにどんどん気を使えなくなって、いつのまにか大喧嘩になって絶縁、というパターンがある。自分でも何度か経験して嫌な気分になったり反省したこともあるし、他人がそうやって仲たがいするところもたくさんたくさん見て来た。そのパターンを何回も繰り返しても気付かず懲りない人は悪いけど馬鹿だなあと思うし、自分の一番身近な人に一番優しくできない人はどんなに他の人にはやさしくても信用できない。この日の話はそういうことがテーマだったような気がする。予想外にディ−プな会合だった。