金のマサカリ

朝、ピアノを習いに行く。ツアー後疲れてダラダラしてたのであきらかに練習不足。激しく反省。
その後、三鷹牟礼にある佐藤段ボール工場跡で2日にわたって行われているものすごいイベント、というか祭り「金のマサカリ」を見に行く。昨日じゃみへんに電話したら奴は会場にいて、「すごいよーここは、日本にまだこんなところがあったとは」「ほんと、近年稀にみるふきだまりだよー」と心底驚いていたのでそれはぜひ行かなければと思ったのだ。騒音で苦情が来て、警察がいるという噂もあったのでもうやっていないかと思ったらしぶとくまだやっていた。
2時頃到着すると、オールナイトで工場に残った人はさすがに少ないようで、憔悴しきった面々がグロキシニヤのライブを聴いている。工場はめちゃくちゃ広くて、思ったよりも汚くないけど、ありとあらゆるものがめちゃめちゃに壊れて置き去りにされていて、何もかもが埃と砂まみれだ。楽器を持って来なくてよかったと心の底から思う。(メンピスなんか大事にしてるギターを誰かに盗まれた。盗んだやつはとにかく早く返せ。)グロキシニヤ、狩生、ミッシング箱庭のライブを見る。すべてよかった。
窓を開けっ放しの廃虚の工場に風が流れ込んで、埃が舞って、風の音とか、床のものが踏まれて壊れる音や誰かが屋根の上を駆け回る足音、携帯の着信音とか、全部音楽に混ざっていた。最近、もっと上手にならなきゃとばかり思って、こういう音も音楽だということを忘れていたことに気がついてよかった。ミッシングのライブの時、関根さんと大柴がギターに風船をつけて登場したときちょっと泣いた。その風船は皆で屋上に上がって飛ばした。関根さんと木村さんの風船は雲の上まで飛んでいったけど、大柴の風船だけゴルフ練習場のネットにひっかかって、そこで止まったので大柴はかなり不満そうだった。
金のマサカリは今日で終わったけど大柴は今日からそこに住むらしい。