見たもの、聞いたもの

あれを読んだ、これを聞いた(これはあんまり書いてない気もする)、とかいちいち日記に書くたびに「陳腐な自己愛だ」と思って心底イヤな気分になるけどまたもや書いてしまう。
デューク・エリントンの10枚組(1890円。おどろきの値段。)を最近、10枚目から順番に、通勤電車で聞いてる。最高の気分。エリントン公爵の音楽はエレガントすぎて仕事行きたくなくなるけど。それから与世山澄子の「インタリュード」何回聞いても素晴らしいとしか感想が言えないくらい素晴らしい。英語はさっぱり分からないわたしでも一言一言歌詞の意味が伝わってくる。一つ一つの言葉の意味が深く理解されて、気持ちが伝わってくる感じがする。レッチリのボーカルの人にも同じものを感じるけど。
この間見に行ったあるライブで、演奏の前に「これはこれこれこういうことを歌った歌です。」と歌詞(英語)の意味を一曲一曲、いちいち説明してから歌を歌うおばさんがいたが、そういうのは歌で直接教えて欲しい。いちいちMCしないでも。と心底思った。
本は最近菊地成孔の本しか読んで無かった。まとめ読み。男子どもは熱狂して宗教みたいに好いていて、インテリ風マッチョのおっさんは嫌悪プラス余裕ぶって哲学や精神医学用語の間違えを指摘するが妬みと焦りを全然隠せてない、といった感じのサックスがめちゃくちゃ上手なこの人の文章はフツウにとてもおもしろい。読んでて何度もゲラゲラ笑ってしまう。