鈴木さんと会う

ここ数日通勤電車で殿山泰司「三文役者あなあきい伝」を読んでたら、すっかり口調がのりうつり、仕事中、心の中ではタイちゃんと全く同じ口調でいろいろと思ってるわたし。(ここでは恥ずかしいから真似しない。)しかし、あの口調は、関西弁とかと同じで傍にいると本当に伝染するなあ。だって、殿山泰司の本って、巻末の推薦文みたいなの書いてる人が皆(山下洋輔吉行淳之介とか多分そうそうたるメンツ)あの口調がのりうつっちゃって、推薦文なのか、単なるモノマネ大会なのかよく分からなくなってしまっているもの。

同居人、原稿受け渡しにつきあって、「鈴木マガジン」の鈴木さんに会う。高田馬場ボスで食事。鈴木マガジンは順調に完成に向っている様子。出来上がるのがすごく楽しみだ。漫想4号のアイデアなど話す。鈴木さんに原稿依頼。漫想4号はけっこうアイデア的には自分の中で完成している。ただ、いつものごとく構想の中では、有名な人無名な人が会った事無い人など、いろいろな人に書いてもらいたいと考えているから、これから現実と摺り合わせなければならない。資金稼ぎもしなければならないし。前回はじゃみへんとの出会いが大きくて、すごく楽しい本になったんだけど、今度は一転して硬派で暗ーい雑誌にしてみたいのだ。モノクロ写真っぽい感じで。コンピのメンツもがらっと変えたい。楽しみ。

帰って、レオス・カラックスのインタヴュ−を読む。「ポンヌフの恋人」時代のインタヴュ−。今、わたしも次回の漫想用に家のない人についての原稿を書こうとしてるから興味深い。同居人がカラックスについて詳しかったので、「詳しいねえ」と言うと、「あんたがむかし言ってたよ」と言われる。そういえば昔はフランス映画とか大好きで、日仏会館に行ったり、高田馬場名画座」でゴダ−ルを借り、もう名前忘れちゃったけど早稲田通りにあった、寝転がって見れる小さい映画館で早朝、授業をさぼり、エリック・ロメール「海辺のポーリ−ヌ」を見たりしていたのだった。そんな時期もあったねえ。なんだかおしゃれだねえ。でも、鳥だから、一回飛んだら全部忘れてしまう。

明日はハズレッシヴ半年ぶりのライブです。