買えない味

三村さんの曲の練習のため午前休とる。午後から出社。社長の奥さんが出かけてるため中国の人にメールを書く以外特に仕事がなく、オフィスに一人でいてとっても暇だったのでさっさと定時に帰る。時間の融通がきくということが何よりも大切な条件であると今回の騒動を通じて実感した。だいたい好きな時間に出社し、好きなように一人で昼食をとり、忙しくないときには好きなように時間を調整して帰れる仕事なんてそうそうないんだなあ。実は。
同居人打ち合わせのため夜ごはんは一人。メゾンカイザーでフーガスというパンを買う。このパンが最近とても好きだ。ハーブの練り込んである生地に、サワークリーム、チーズ、そして毎日違う具(ハーブチキン、トマト、ハムなど)が載っている。なんで毎日具が違うのか、曜日で決まっているのか、と店員さんに聞くと、笑顔で「どの具になるのかは秘密で、お楽しみなんですよ」と言われるが、その横のサンドイッチのショーケース(ハーブチキンのサンド、トマトとモッツァレラチーズのサンド、ハムとチーズとレタスのサンド)を見て、サンドイッチの具の余りを載せているということに気づく。余りでも別にいいんだけど、ハーブチキンの時が一番おいしいと思う。
芳林堂で平積みになっていて、装丁がすごくよかったから平松洋子「買えない味」を買う。読む。いつもそうだけど平松洋子のエッセイを読むと物欲がムラムラと湧いてきて悶々とするのが嫌だ。今回欲しくなったのは、蒸し器、サラダスピナー、鉄瓶。どうしても必要なものじゃないけどどうしても欲しくなる。何が買えない味だ、と少し文句を言いたくなるのだ。それにしてもこの本、いい装丁だなあ。触ったときの感じ、カバーの色、間にはさまってる紙の質感、字の間隔、どれも百点満点でちょっと居心地悪いくらいだ。でも手元におきたくなるような本。

OXO グッド・グリップス サラダスピナー (小) 1067266

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Frabosk 二段式スチーム鍋

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買えない味

買えない味