ハズレツアー、エノアール訪問

mansoka2006-10-29

下北沢にてハズレッシヴの練習。しんちゃんはこの日、朝から「今日は絶好調だ」という予感がしたらしい。確かに歌も、コーラスも、そしてときおりハッとさせられるほど暴力的な、横着な感じがするギターのフレーズも冴え渡っていた。
練習の後、永田君を除くメンバーで、代々木公園のエノアールに行く。エノアールとは、小川てつオさんといちむらみさこさんがやっている代々木公園テント村のカフェ。(詳しくはhttp://yukuri.exblog.jp/http://bluetent.exblog.jp/などを読んでみてください)このカフェがもうすぐ公園側による立ち退きにあって場所を移動するということで、今回お別れパーティ的なものをやるということを中西ちゃんから聞いて、遊びに行ってみることにしたのだ。
広い公園内、どこにあるかは誰も知らないまま歩いて探す。何せ8月に遊びに行った時も当日になって「北に行くか、南に行くか」などと大雑把なことを言い出す杜撰な点では誰にも負けないハズレッシヴなので、皆何の疑問も持たずにあてもなく歩いた。が、今回はしんちゃんが絶好調なだけあって、割り合い早く目的地に着いた。
はじめて見るエノアールはうっそうとした森の中ろうそくの火に照らされ、ステージが置かれ、そこには30人以上の人が集まっていた。メルヘンというのはいかにも月並みだけど、とてもメルヘンだった。中世のヨーロッパで、共同体から追い出された人たちがこういうふう森でに暮らしていたんじゃないか、とかそういう風な想像が浮かぶ程、文明に毒されているわたしにはすごく素敵だけどやっぱりちょっとほど遠い場所なのだ。ろうそくの光に照らされたいちむらさんの顔はキラキラ光っていて、っこれもまた月並みかつこういうアニミズムっぽい表現は大嫌いだけど、魂がきれいな人、という感じがした。前から欲しかったいちむらさんの本を購入。これは、小川さんの本に次ぐ、京都のキョウトット出版第二作目の本なのだ。ちょっと大きなところなら普通の本屋でも買えるらしいけど、いちむらさんから買えてちょっと嬉しかった。
わりとすぐにエノアールから退散したのは、わたしたちはかなりお腹がぺこぺこだったためだ。(エノアールの食べ物はほとんどなくなっていたので、湯のみでビールを飲んだだけだったのだ)渋谷まで歩いて、お好み焼き屋に入る。広島風のひさびさに食べるわたしの大好きなうどん入りお好み焼きだけでなく、牡蠣の鉄板焼き、イカ鉄板焼き、牛すじこんにゃく、豚もやし炒め、豚キムチ炒めなどテーブルに乗り切れないほど頼んでハズレッシヴ恒例のご褒美タイムで、皆上機嫌になり、しんちゃんはさっきエノアールまで歩いていた時は死にそうなくらい辛そうな表情で脂汗をかいていたのに、食の時間になったら目がランランと輝いて、その場はおおいに盛り上がり、いつのまにかしんちゃんはサングラスをこれから買うことになっていた。
閉店間際のメガネスーパ−に全員で行って、しんちゃんのサングラスを選んでいると、なぜか同居人もサングラスが欲しくなり、二人ともサングラスをかけて店を出る。渋谷の街を歩く二人の姿はあまりにもおかしくて、普段写真にあまり興味のないわたしもヒロもゲラゲラ笑いながら携帯とデジカメのシャッターを押したのであった。