全景

練習をサボっていたせいで、トゥーファイブワン(っていうピアノの練習)が全然できなくなっていた。半年以上も習ってるのに1週間くらい練習しなかったらもうほとんど忘れてしまったのだ。我ながらアホすぎる。何なのだろう。
今日は日曜だけど練習もライブもないので、昼から木場まで大竹伸朗の「全景」展を同居人と見に行く。同居人はもう1回見に行っているんだけど、展示の数が半端無く多くて、4つの階のうちの1階分しかこの前は見れなかったらしい。
子供の頃から現在に至るまでのものすごい量の作品が展示されていた。子供の頃の絵の保存されっぷりといい、高校時代の自画像の美化されっぷりといい、とにかく徹頭徹尾自分愛にあふれているのだ。それもものすごいクオリティでもって。同居人がそうだけど、自分が大好きな人はいつか自分ミュージアムを作ろうと思ってるからものを捨てない。そういう人たちにとっては、これは理想の、メチャクチャうらやましい展覧会だろう。確かに、本当にすごい、どの作品もパワーがあるし、パッと見ただけでいいと思えるものばかりで素晴らしいんだけど、途中からもうウッとなってきちゃって、「ああ、まだある」「もうやめてくれ」という気分になってしまった。
で、ちょっと休みたいから、パーッととりあえず一旦見て休んで戻ってこようと思って、B2階の展示室をエスカレーターで上がったら、なんと、二度と元に戻れない構造になっていた。こんな所はじめてだ。「もう一回入りたいんですけど」と半券を入り口の受付の人に見せたけど、そっけなく断られてしまい、ガックリして、半券をヒラヒラと落としてしまい、すると半券が床に落ちた0.2秒後くらいに掃除のおばさんがやってきて、わたしの半券をゴミ箱に捨ててしまった。あまりの早い展開に返してくださいとも言えず、常設展を見ることもできなくなって、結局、同居人が戻ってくるまで2時間以上他にすることがないのでおみやげ屋さんにいるハメになったのだった。