手巻き寿司、ギャラクティックを見る

空港であだちくんとはしばしお別れ。NYのライブまで彼はセドナに行くのだ。ポールの家に着くと、岡本さん作の手巻き寿司が待っていた。これは本当に、涙が出る程嬉しかった。
・手巻き寿司(アボガド、エビ、スモークサーモン、ツナ、きゅうり、ねぎ)
・おにぎり(じゃこ、梅干し)
・冷や奴
・ネギの味噌汁
・ポール作きゅうりの漬け物(きゅうりをすし酢に漬けただけなんだけどメチャクチャおいしい)
皆で寿司パーティ−をする。ご飯にしょうゆをかけて食べる、など日本ではやらないような食べ方で堪能した。
その後同居人とパブリックエネミーのライブを見に行くがここでわたしがワーワー泣いたり文句ばかり言って大げんかになる。せっかく見に来たのに同居人はガックリだっただろうな。しかしわたしは米を食べて泣いたのでその後すっかり元気に。14日のライブの時に仲良くなった、ドイツから来たパペットマスターズを見に行く。パペットを使ってのラップで、まちださん岡本さんは踊りまくっていた。まだまだ米が足りず韓国料理店へ。
・プルコギ丼(数えきれないほどのブロッコリーが乗っている。ただのしょうゆ味。ご飯は赤飯。)
・カレー(マレーシア風みたいな甘い味。)
その後いくつかライブを見たけどヒューストンからほとんど寝ずに帰って来たので音を聞くのも疲れるという感じ。しかし、ギャラクティックがあるから我慢して待つ。
ギャラクティックの会場は半分野外みたいな所で東南アジア風の雰囲気。前のバンド(のれないヒップホップ。ライブ中停電。)の時からどんどん進んで前方につける。
周りは白人しかいない。ここで、ものすごい南部なまりのニューオリンズから来た太ったディカプリオみたいな、ジェイソンという奴に話しかけられる。訛ってて、早口で、何言ってるんだか全然分かんないけどとにかく我々が気に入った様子でしきりに肩を組んでくる。しかし、後で彼がこんなことした意味がよく分かった。
ギャラクティックは化け物であった。ドラム、ベース、ギターが特にものすごかった。かっこよすぎる。いくらでも踊れるという感じ。疲れが一気にふっとんだ。しかし、客席はちょっと不穏な空気。最初から嫌そうにこっちを見ていた白人の若者が中西ちゃんに耳元で「ここから立ち去れ」と言ってきたり、白人の女の子が嫌な感じで絡まれたりしている。
しかし、ジェイソンとその仲間達(ジェイソンはヒスパニック系の筋肉ムキムキの若者と、2mはありそうなごつい男を引き連れている)がそいつらをうまーく引き離してうちらを守ってくれる。ジェイソンたちはあきらかに体格が違うからそいつらも慌てて逃げて行ったので安心してライブが見れた。ジェイソンは「ギャラクティックはニューオリンズの誇りだ」と何回も言っていた。そういうのってなんかわたしにはない全くない感覚だなあ。ぴんとこないけどうらやましく感じる。でも、ギャラクティックが聞きたくてがんばって前に来たから守ってくれたんだ。人種差別をはじめて強く肌で感じたけどジェイソンに会えたからよかった。ギャラクティックを間近で見れた事はもちろん良かった。ちょっと怖いような場所でも音楽のある場所ならこうやって守ってくれる人もいることをわたしらはその後も何度も思い知った。
まちださんのレンタカーで帰る。夜中の3時であった。亀山さんはもうとっくに帰ってきていた。「人ごみが疲れました」と言って。