オースティン→ニューヨーク

昼から起きて今日はライブも何にもない日。皆のおみやげを買いに行く。コングレスには大学生向けのおしゃれなカフェや古着屋、レコード屋なんかがある。のんびり買物する。古着屋でわたしは昨日の買った分も合わせて5着も買ってしまった。メキシコ柄のサマーニットとか、くま柄のニットワンピとか、サロペットとか。こっちの方がサイズさえ合えば似合う服が多い。(驚くべき事にわたしでもウエストがゆるゆるの服ばかりなのだ。棒のように細い日本人の女の子に合うような服はほとんどない。)5着で1万円くらい。メキシコ民芸品店でマラカスを買う。ライブをしにオースティンに来たというとまけてくれた。その後着ぐるみ屋へ。日本ではありえない文化だけどこっちではパーティとかで着るのか、中古の着ぐるみのレンタルと販売の店がある。かなり大きい店で、変な帽子やサングラスも売っている。ヒロのおみやげに太陽も何もガードしてくれない格子のサングラスを購入。じゃみへん用にへんな帽子を購入。
着ぐるみは本当にすごい。ゴキブリの着ぐるみとか、思い出して書いたとしか思えない口裂けミッキーとか、アル中(顔がピンク色)のミニーとか、腐った犬とかとにかくかぶっても大丈夫そうなのは全部かぶってゲラゲラ笑いながら記念撮影する。パンダの着ぐるみについては中がボロボロでやばそうだったけど面白いのでかぶったら、咳が止まらなくなって、顔も肩もパンダのスポンジだらけになってしまった。※写真は後で掲載します。
ここ数日めんどくさいから化粧もやめて、こっちで買った服を着てたらメキシコ人の女の子みたいになってきた。そういやこっちに着てからものすごいデブな人ばかりで、いつも日本で太っているせいで非常に肩身せまく暮らしているわたしはかなり気が楽だった。この感覚であっという間に10キロくらい太ってしまうんだろうな。おそろしや!わたしはおいしいもの好きで、スナック菓子があんまり好きじゃないからテキサスではそれほど太らなかったけど。デブも嫌だけど充分痩せてるのに大人も子供も男も女も神経質にもっと痩せる事ばかり考えてる日本人もどうなんだろうと思った。あんまり痩せるといざという時パワーが出ないよ!それに、他にすることあるだろう、もっと。昼は亀山さん、中西ちゃんらとカフェでとる。
・バジルとトマトのペンネ(冷たかったので文句つけてあったかくしてもらう。味がまったくない。まずい。)
・コーヒー
亀山さんはこっちに来てから英語をしゃべるのが嫌で毎日コンビニのパンばかり食べていたらしい。小銭もめんどくさいから一切使わなかったとのこと。皆が順応しようとがんばってる中すごい人だ。テキサスくんだりまで来てとにかくマイペースで無理しない亀山さんがおもしろくてうちらの間では亀ちゃんブームが起きていた。一方わたしは最初全然分からなかった南部の人の英語がよく分かるようになって店で冗談言ってまけてもらったりして絶好調であった。
今日はお別れの日だから皆で車でテキサス風バーベキューに行く。湖の近くのうちの社長もすすめていた店で、ディスクユニオン海外仕入部の人たちも交えて食事会。駐車場の警備員が銃を持っていたら亀山さんが「見たら殺される」と言っていた。どんな店だ。
ここの店は今まで来た飲食店の中でももっともインパクトがあった。大皿にこれでもかと肉やソーセージが出てくる。(大盛り過ぎてこぼれてる)おかわりはし放題。ビールは持ち込み制。他にボウルいっぱいのコールスローとキュウリ10本分くらいのピクルスとパンが出てくる。これらもおかわりし放題で20ドル。すごいがそんなには食べれない。しかし、テキサス滞在中パンしか食べてない亀山さんは大喜びで「噛み疲れた」と言いながらもたくさん食べていた。他のディスクユニオンの人たちは全員女性で、皆頭良さそう&強そうであった。しかしわたしはバーベキューソースがダメみたい。すっぱすぎるし甘すぎる。塩をかけて食べたかった。
帰り、「ロスト・ハイウェイ」みたいな道をドライブして帰る。テキサス滞在中はなぜかリンチの映画のシーンをたくさん思い出した。帰ったらまずは「マルホランドドライブ」が見たいな。
ホストファミリーと仲良くなる暇もなく遊び狂っていた我々はバーベキュ−から帰って来てはじめて、彼らとうちとけた。ポールは毎日来て、「それは日本語で何と言うんだ」と聞いては「オハヨウ」「コンニチハ」「オヤスミ」と言って帰っていったが他の面々とはほとんど会わなかったのだ。ソウルもまたこの時はじめて日英翻訳機という新たなアイテムを手に入れて我々と会話する気満々であった。ソウルが俳優だということをこの時はじめて知る。それで一気に盛り上がり彼出演の作品「リッジボーイズ」の予告編を見ることに。しかし、他の男の俳優とチュッチュするセイラばかり出て来てソウルがどこにいるかは全然わからなかった。ソウルの一家は北カリフォルニア出身で、映画はそこで撮られたらしい。予告編だけではいまいち分からなかったがソウルの一番好きな映画「グーニーズ」が大人向けになったような作品みたいだった。この作品はまだ完成してなくて今監督がロスで資金繰りを探しているらしい。日本でももしかしたら公開されるかも、とのこと。
せっかく話が盛り上がった所で帰ることになったので本当にさびしかった。来年もサウスバイに出たいなあ。オースティンの街が本当に好きになった。最高の一週間であった。
明け方、空港へ。