私見、スーパーサイズ・ミー

ベジタリアンとかオーガニックがどうたらこうたら言う人(100%コットンの服着て野菜とか作ったりとか、まあイメージだけど)が苦手だ、と思うのは、だから、何なの?といつも思ってしまうからなのだ。そういう人はそうじゃない人に対して微妙な優越感を持ってる感じがして嫌なのだ。「自分はあなたと違っていいことしてるから大丈夫」みたいな安心感を感じるのだ。わたしは「誰が見てもいいことに思えることをしてる時が一番要注意」常々思ってるのだ。無農薬野菜しか食べないことがいいことなのかもしれないが、じゃあ毎日マック食べてる低所得層のアメリカ人が死んでも当然だというのか。宗教戦争とかで人殺しをするのに近いものを何となく感じてしまう。「コーヒーは発展途上国のコドモを働かせて作っているから飲まない方がいいよ」と、コーヒーを飲んでいるわたしを責めた人がいたけど、じゃあ、皆がコーヒー飲まなくなって、売れなくなったらコーヒー農園のコドモは餓死しちゃんじゃないの?とわたしは思ってしまう。本当にそのことを問題だと考えているのならば、ただ黙って買わない、ということでは何も起きないんじゃないの?といつも思う。せめて不買運動をちゃんとするとかしないと、コーヒーが好きだからって理由だけで飲んでるわたしと何も変わらないよ、と思うのだ。
ってなわけでスーパーサイズミーを見たんだけど、毎日毎日マックを食べて、肝臓病と痛風寸前になって、それを映画にする、というのはおもしろいし、すごいし、ファーストフードはよくない、というこの人の主張を広める効果がかなりあるんじゃないかと思った。野菜しか食べない人に危ない危ないってヒステリックに言われるより1億倍説得力ある。アホな行動だと思うけど、この映画はオーバーさとか全然なくて、冷静で、それがわたしはとても好きだと思った。

スーパーサイズ・ミー [DVD]

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