寒い日

一日休み。春物の洋服を見てセガフレドでカプチーノを飲みに新宿に行こうかなと一瞬思ったけど、とても寒かったのでやめる。ストーブをつけて長袖Tシャツの上に長袖セーターを着てカーディガンを着て、NUNKIを聞きながら豆と豚肉のシチューを作る(ブローディガンの「西瓜糖の日々」をひさびさに読んだのでシチューが食べたくなった)。
この家に来た最初の年、オイルヒーターを買ったのだけど残念ながらそれが壊れていた。どんなに長い時間付けても少しも暖かくならないのだ。(しかも壊れていることに気付いていなかった)その頃わたしは昼はいつも家にいたし、しかも同居人もわたしも今よりもさらに貧乏だったので、新しいストーブも買えず、家にいる時は煮込み料理を作って部屋を暖かくしていた。シチューでも豚汁でもカレーでもいいけど煮込みを作ると不思議なくらい部屋はポカポカになるので、食卓テーブルで論文の校正とかしていたのだ。というわけで、塩豚とひよこ豆の戻し汁を出汁にしてトマト味をつけ、つぶした人参、じゃがいもやセロリ、ソーセージも入れた田舎風シチューを煮込んでいるので、外は寒いけれど、部屋はとても暖かい。漫想の原稿の校正をこれからするのです。