南千住

岩永君がキュレーターをやっている展覧会が南千住でやっているのでマジカルの伊藤さんとイヴェントの打ち合わせがてら見に行ってきました。
残業で遅くなってしまい、時間はもう8時近く、あわてて会場の場所をグーグルで検索すると駅からやたら遠く、おまけに俺こん前ベーシスト遠藤さんのたしか母校で、学ランの下にサラシをまいてその中にはドスを入れた先輩がスクーターで通学していたという某高校がすぐ近くにあったので、これは治安がそうとう悪いんじゃないかと日比谷線に乗りながら気分は暗かったのですが、降りたってみたらこの場所好きだなあ、落ち着くなあと一発で思いました。地下鉄が地上に上がったところ、高架の上に駅があるところはなんとなくニューヨークのハーレムを思い出させるし、さびれた下町感というか、とくに商店街の電信柱ごとについている薄汚れたカラーテープの飾りはわたしの生まれ育った川越を思い出させました。へんな酔っぱらいとかジャージ姿の昔風のヤンキーとかいっぱいいたけど、全然嫌じゃなかったな。わたしの中で南千住はハーレム+川越となりました。
展示「ミスターフリーダムX」は、広い会場に作品がたった12点、しかも作品名や展示している人の名前などのクレジットが全然書いていないせいか、作品に不思議な統一感があって、ミスターフリーダムXという架空の、実体はない謎の人物の展示であるかのような気がしてくるし、見ているうちに、作品以外の換気扇やら電気のコードやら窓までがだんだん作品に見えてくるような、そんな不思議な展覧会でした。