ライブ2本

フライングティーポッドで最近神戸から上京してきた超絶技巧キーボーディストの坂口君と俺はこんなもんじゃない狩生・武田の3人組「cojo」の初ライブがあったので見に行く。坂口君は即興もすごいけど、やっぱり自分の曲の時がダントツでいちばん実力を発揮しているので、ものすごい美女をみたときみたいにただただすごいなあと感心したのでした。俺こんの二人の絡み具合もとてもおもしろかった。特に、武田さんをバンドの外側から見るのは初めてなので、この人変わったドラマーだなあとあらためて感心したのでした。(武田さんってなんか、鼓系のドラマーだよね。言われてうれしいか分かんないけど。)今後たくさんライブ予定あるみたいなので、ぜひぜひチェックしてみてください。
cojoのライブは昼間だったので、そのあとピットインにエッセンシャル・エリントンのレコ発を見に行く。東京で見れるバンドの中で一番好きなのは、フォノライトとエッセンシャル・エリントンなんだけど、フォノライトに負けず劣らずライブが少ないうえ、ここ最近は自分のライブとほとんど日にちがかぶってしまってなかなか見れなかったのでほぼ2年ぶりくらいに見たかも。わたしは、エッセンシャル・エリントンのCDはボーカルの入ってないファーストしか持って無くて、前に清水秀子さんのヴォーカル入りのライブを見たときちょっと違和感を感じたのだけど、昨日はヴォーカルがばっちりはまっていて、本当にすばらしいライブでした。見れてよかった。終演後、渋谷さんに俺はこんなもんじゃないのCDを渡して、また逃げるように帰ってきました。渋谷さんは、どこの馬の骨とも分からない挙動不審なわたしに、MCの時と全く同じザ・標準語としかいいようがないきちんとした日本語で温厚に対応してくださり、バンド名もおもしろがってくださって、「必ず聞きますよ」と言ってくださったのでした。ワーイ!渋谷さんって、話し方といい、気取りのなさといい、ほんと、東京の人(それも山の手の)だなあとわたしはいつも思うのです。
深沢七郎があっちこっちの作家の家を訪ねて変な歌の書いてある紙(作家小唄の切り抜き)を渡した話からインスパイアされて行われている、この「わたしの好きなミュージシャンのライブに行って「OWKMJ」を渡す」シリーズは今後も続きますので、楽しみにしてる人はいないと思いますが、お楽しみに。