生まれかわる

キース・リチャーズ麻薬中毒の治療のために全身の血を入れ替えた、という都市伝説を小学生の時に母親から聞いたのですが、わたしのノードエレクトロはまさにその状態で戻ってきました。メイン基盤が交換となったのです。
ノードエレクトロは値段が高い割には個体差が大きい、という噂を聞いて、わたしのノードエレクトロはもしやハズレなんじゃないか・・・?と買って間もない頃から薄々思ってたのです。出力が異常に小さい、オルガンの音がスカスカ、ベロシティがきかなすぎる(だから「森の掟」の時に毎回ぶん殴って弾いてたんですが・・)、録音するとノイズが入る、でも、病人が病気を飼い慣らして長生きするかのように、あの枯れた音が段々気に入ってきて、スカスカのオルガン音についても、それを利用して曲に活かしていた矢先、突然、何の予兆もなく壊れてしまったのです。しかもレコ発の日に。
戻ってきたノードエレクトロは、ピアノもオルガンもはっきりくっきりとした音で、何を弾いてもすごくキラキラしてるし、タッチをちょっと強くしたらバーン!と出るし、あまりに健康的すぎて昨日のライブではちょっととまどってしまいました。今度はこの元気な奴にこっちが慣れるしかないのです。