点灯式

風邪なので夕食の買物を同居人に手伝ってもらい、家に帰る途中、駅の前に何やら人が集まっていたので行ってみると、イルミネーションの点灯式が行われているのでした。去年から地元の有志によってはじまったらしい駅前のイルミネーションですが、さすが西武線沿線、としか言いようのないゆるさ、ダサさなのです。配置はバラバラ(唐突にものすごく派手な木があったりする)、色はメチャクチャ、点滅の速度が異常に早い、小便小僧みたいな像にも無造作に電灯が巻き付けられている、飾り付けの入っていた箱が置きっぱなし、などなど、何とも言えないひどさなので、こっちの方面に来る人がいたら必ず見ることをオススメしていたのですが、点灯式のあいさつによると、商店街の有志のみんなで徹夜して設置したそうで、今年は、小便小僧の前と後ろに「ナイアガラの滝」と「海」を表現したと言っていました(言われるまで全然分からなかった)。会長は、「三鷹に負けないぞ!」と頑張っていて、それを写真館のおやじが一生懸命撮影していました。よそものは学生ばかり、昔からここに住んでいる者が多い土地柄なので、地元の有力者とかがこうやってハバを効かせてがんばっていて、埼玉のわたしの実家よりよっぽど地方っぽいのです。まるで大島弓子の漫画に出てくる街みたい。浮世離れと言ってもいいくらいのどかな光景を見て、住む場所の選択は間違っていなかったねと言いながら帰宅したのでした。
翌朝駅前に買物に行ったら、イルミネーションとの兼ね合いなのか、セブンイレブンの外にスピーカーが設置されておりジョン・レノンのWAR IS OVERが延々とリピートでかかっていました。朝っぱらからオノ・ヨーコのコーラス・・・