仕事がつらい時に読む本

仕事がすごーく暇なとき、いつもほぼ日のサイトを見てるのですが(コンテンツが多くて助かる)、さいきんは、「ほぼ日の就職論アンケート」がおもしろいです。どんな会社で働きたいか、うちの会社のいいところ(「セクハラ、パワハラ、いじめがない所」とアッサリ書いてる人がいて、はっとなりました。うちの会社、ここ2年くらいでその3つすべてが起きて大騒動だったんですけど・・・もうほんと最悪)とか、いろいろな質問項目があるんだけど、「仕事がつらい時に読む本」、これだけはわたしはほぼ日に書くのは恥ずかしいので、ここで勝手に一人でアンケートに答えます。夏石鈴子の「いらっしゃいませ」です。
夏石鈴子の「いらっしゃいませ」は読み過ぎてボロボロになって、もう電車で読むのも恥ずかしいくらい、そして必ず毎回読んだら号泣してしまう本です。
詳しくは書けないけど一般紙ではないとある新聞社の編集部で働いてますが、わたしは別に自分のこと編集者だと思ってません。ふだんやってる仕事って、要するにまあ、「女の子」の仕事で、朝来たらメール書いて、ソフトに文字を流し込んで、字の間違いがあったら直し、紙面ができたらデータをサイト用に加工して、紙がなくなったら補充して、トナーがなくなったらFAXで注文し、客が来たら茶を出し(めったにないけど)、ようするに事務作業ばっかりだし、原稿書くって言ったって、単にリリースを原稿用に直すだけだし、会議に出たり企画したりとか一切ないし、外で誰かと打ち合せしたり、取材することもない、デザインだってしないし(写真のおじさんのはげ頭が光ってたらフォトショップで直す程度)、「わたしがいないと回らない」なんて仕事は一個もなく、ただ毎日淡々と、でも別に何かものすごく我慢してるとかでもなく、本当に普通に生活のために働いているのです。でも、「編集者」ではないけど、「OL」なのかと言われたらうーん、と思うのです。そういう、「OL」でも「キャリアウーマン」でもないただの、フツウの、働いている女には、ぜったい「いらっしゃいませ」をおすすめします。「いらっしゃいませ」がなかったら働けていなかったと思う。

いらっしゃいませ (角川文庫)

いらっしゃいませ (角川文庫)